Kとは、N海岸近くの療養地で出逢う。
出逢ったその夜から親しくなり、一緒に散歩したり、毎日部屋を行き来するようになる。
しかし、療養地を離れてしばらく経ったある日、一通の手紙でKの溺死を知る。
“僕”はKとの想い出の日々を1つ1つ語り始め・・・・
「影ほど不思議なものはない。それは阿片のごときものだ。」
そんな奇異な考えを“僕”に語って聞かせるK。
“僕”には、初めて逢った夜から、自分の考えを打ち明けるほど心を開く。
しかし、次第にKの精神は影と満月の光に魅せられてしまい・・・・
Kの影となる存在。
Kの精神を徐々に浸食し、影の世界へと引きずり込もうとする。
そしてついに、満月の夜。 影法師はその存在を現わし、Kの身体をも浸食し始め・・・・
Kを親しく思っているため、新参者の“僕”をライバル視している。
また、Kの“影法師”の存在にも気付いており、影からKを遠ざけたいと思っている。
しかし、Kはそんな主人公の気持ちには気付かず・・・・
赤眞秀輝(ナイスコンプレックス)
松本祐一(平熱43度)
中村 葵